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我が家の不登校日記です。最近は教育と社会問題に興味があります。どうぞよろしくおねがいします♪

気がついたら、森田療法。(心因性頻尿 ワタシ流についても)

こんにちは😃
うさカンです。

今回は、森田療法についての本を読んだので、私なりの考えを書いていきたいと思います。

読んでみたのは、こちらの本です。

こころのクスリBOOKS よくわかる森田療法 心の自然治癒力を高める

こころのクスリBOOKS よくわかる森田療法 心の自然治癒力を高める

なんとも可愛らしいイラストの本です☺

森田療法について興味のある方、不安症や強迫症、身体症状症、うつ病、また重い病気のメンタルケアや生き方に苦しむ人の道しるべにもなると書いてあります。

そういうご家族がいる方にも、とても参考になるのではないか?と思います。

詳しい森田療法ってなんぞや?は、この本をご覧下さいね。

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私は何年か前に、認知行動療法の講習を受けたことがあるのですが、今の私には、こちらの森田療法のほうがぴったりくる感じがします。


認知行動療法は、西洋生まれの精神療法で、認知の歪みを正していく考え方です。
一つの物事には、いろんな視点や考え方があるということを知りコントロールする方法です。


一方、森田療法は、
森田正馬(まさたけ)さんという方が自らの神経症体験から、

不安や症状に「とらわれ」ていることに気付き、無心の行動で脱却する、
何かを夢中でやる行動で、その悪循環から抜け出せるという足がかりをつかんだのだそうです。

日本で生まれた精神療法ですね☺

どちらかの考えに共感することがあるかもしれませんので、是非読んでみてください。

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さて、私は今まで様々な医療系、教育系の本やメソッドに触れたり、いろんなカウンセラーや医者に出会ってきました。
その都度、きっと頭の中に私好みの情報だけ残ってミックスされて積み重なってきたんだと思います。

そして、ワタシ流になってきたのだと思います。

子供たちのサポートを考える上でも、家族の在り方を作っていく上でも、もちろん自分自身の生き方にも深く関係していると思います。

そして今回、この森田療法を知ってビックリ❗

なんと、ワタシ流で対応している次女の心因性頻尿や、学校に慣れさせる為の様々なやり方が、森田療法にそっくりだったのです。

ということは、いろんな方法論と自分の体験からくる私の考え方、やっぱり自分が体験してきたからこそ悟ることが出来た「何か」とつながっているのかもしれません。

それでは、ワタシ流と森田療法の類似点だと思うところを、勝手に書いておきたいと思います。

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森田療法の目標

①「気分本位」から「目的本位」へ
② 「生の欲望」を発見し活性化させる
③ 「かくあるべき」から「あるがまま」へ
④ 悪循環から脱却する
⑤ 行動に気分がついてくる

ワタシ流考え方と今やってみて効果があると思うこと

① 基本的に「あるがまま」を受け入れる、体の状態をそのまま受け入れて、共感してあげる。

② 自分の体験から、似たような身体状態を体験したことあるよ、と話してあげる。

③ しっかり休養させて、「もっと休みたい」から「退屈すぎてもう休養したくない」状態まで待つ。

④ 体調が悪くなったら、いつでも休める、逃げれる環境を準備した中で、小さなことから1つずつ挑戦してみる。出来たことは指差し確認するようにしっかり評価して認めていく。

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次女の心因性頻尿の場合、

いろいろやってみても、不安と戦っているような状態でしたので、まずはしっかり休ませました。
自宅にいれば、いつでもトイレに行けるから、まずは不安を忘れる為、好きなこと、楽しいことに集中して、トイレの不安をいったん忘れたり、頻繁にトイレに行きつつも、それより楽しいことがあるようにして、1日のトータルとしては楽しかった❗と思える1日1日を作っていくようにしました。

一ヶ月もそんな生活をしていたら、だんだんつまらないと思う瞬間が出てきました。
お家にいるのは安心だけど、お母さんといつもべったりいるのも安心だけど、友達と遊べないのはつまらない。

そこで、たまーに友達と遊ぶ機会を作り、親も一緒にいながら楽しい時間を思い出しました。
でも、遊びながらもしょっちゅうトイレに行きます。それでも、楽しかったと思えたね、と思いを共有しました。

確かにトイレばっかり行くのは不自由でめんどくさいけど、それでも楽しめることを少しずつ実感しました。

そして気を許せるようなお友達なら、しょっちゅうトイレに行っても待っててくれるという体験も出来ました。

そんな小さな行動と楽しい事は、スモールステップで、ちょっとずつ自信になってきます。

それでも、毎日だと疲れてしまいます。
楽しいながらも緊張しているし、頭でいろいろ考えているから疲れちゃいます。

今日出来たこと、毎日お風呂に一緒に入りながら、さりげなく話題にしています。

「今日はあの時ちょっとトイレ我慢出来てたね」とか、
「今日は買い物に行けたね」とか、
「今日はこれが楽しかったね」とか。

自分でなにげなく出来たことでも、具体的に言葉にしてあげると、「出来たんだな~」って実感できると思うのです。
出来たことばっかり話していると、本人も嬉しそう☺

最初は出来ないことばかりだったけど、
「お家だから漏らしてもいいから1分我慢してごらん」ってところからはじめました。
時計とにらめっこして、なんとか我慢出来た時には、大袈裟にすごいね!って言いました。

でも、トイレのハードルばかりでは、トイレのことばっかり考えちゃって逆効果かな?って思ったので、トイレのことは「意外と大丈夫だったね」ってことを、あとから言うようにしました。

そして、普段のハードルはトイレとは全く関係ない、楽しいことばっかりにしていました。

いつでもトイレに行けること、目の前の楽しいことに集中することで、トイレの不安を忘れる作戦です。

そんな忘れるほど簡単には行かなかったけどね。
でも、何も出来なかった訳ではなく、小さいことを数えたら、いっぱいいろんな事が出来ました😊

まずはトイレ不安を治してから、何かを始めよう、というよりも、トイレ不安はあってもいいから、その状態で楽しめることをやってみよう!
集中してやってたら、トイレの間隔が少しあいてたね、そんな感じです。

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それから、外出などした時に、わざと私がトイレに行きたいって時を作りました。

娘発信のトイレに振り回されていると、私のトイレのタイミングを考えなくても、しょっちゅうトイレに行くことになるのですが、たまには、

「ママがトイレ行きたい、寒いとトイレ近くなるよね~」とか言って、

誰でも寒かったり、いっぱい飲むとトイレに行きたくなるよってメッセージと行動を示しました。

自分が異常なのではなく、誰にでもあり得ることって認識をさせたかったのです。

それは、昔の私が、
なんで自分ばっかり具合が悪いんだろうって思っていたとき、
ちょうど母から更年期の時に外出先で具合悪くなったって話をしてくれて、

私だけじゃないんだ~って安心したから。

だから、自分の具合悪さを話すことは、無駄じゃないこともあるんだって知ったのです。

誰だって、具合悪い日はあるし、
吐いたり下痢したり、嫌な思い出はあるんだよ。
だから、前もって予期不安になる必要は、本当はないはず。

それでも、自然にわいてくる不安って本当に厄介で嫌なんだよね。
自分が不安じゃないって納得するまで、なかなか不安を払拭できないし、難しいと思うけど、

理解のある人と環境の中で、少しずつ慣らすというか、挑戦してみて、出来たことを自信に変えていくのが一番いいのかな?って思います。

家族は、そういうところは最大限に協力してあげれたらいいな~って思います。

強制ではなく、練習の協力ね!

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練習を進めていく中でのポイントは、無理そうなこと、頑張らなきゃいけないことには挑戦しないようにしていました。

これなら確実にできるな、って思うことでも、不安を抱えた本人にとっては、かなり高いハードルだからです。

また、伴走する私が出来るかどうかハラハラドキドキするのは、こちらも疲れてしまうし、続かないのです。

森田療法では、医師と患者が日記を交換して心のなかを見ていくのですが、私の場合は24時間娘と一緒にいて常に観察しているので、ハードルを設定するのは難しくありません。

どの高さのハードルなら出来るのか、だいたい分かるのです。
また、私が無理そうなことは仕掛けないので、子供のほうの信頼もあり、

「ママが言うくらいのハードルなら出来るかも」って気分になるんだと思います。

本当に余裕で飛べるハードルを跳ばせて、
お尻も足も引っ掛からないで上手に跳べたね~!って言ってあげる。そんな感じです。

そして、そのハードルが、気付かないうちに実は1センチ上がっていたり、本人がもう少し高いのも跳べるかも?と思ったり、もう少し挑戦してみたいって気持ちになるのを待ってみたり。

そういうタイミングで、ちょっとハードルが高くなったり背中を押して、出来ちゃったら、子供も嬉しい気持ちのまま1日を終われます。

時間はかかること間違いないですけどね。

でも、不安を抱えたことがある私なので、時間がかかるものって分かっているんです。
それにじっくり付き合うほうが、元に戻りにくいし、またこの過程を思い出せたら大丈夫なんです。

人間の体は複雑だから、時短は無理なんだと思います。

時間がかかって焦ることがあるかもしれないけど、いつの間にか不安が小さくなっていたり、不安を忘れるようになったら、もっともっと自由に楽しい人生になるから🎵

それまでは、小さなハードルをまたいでいくぐらいの気持ちで。
先のハードルを見ないで、まず目の前の小さなハードルに集中してみること…

それがワタシ流です。

もしも、小さなハードルも嫌だな、怖いなって思うようなら、ひたすら休みが必要だと思います。
心身共に、退屈すぎる~って思うくらい、十分に休んでみてください。

私の娘も、退屈を経験できたおかげで、一歩踏み出して頑張っています。
不安は嫌だ、怖いけど、退屈も嫌だ。

そんな気持ちがないと、外に気持ちが向かないと思います。

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長くなってしまいました。
今回はちょっと具体的に書いてみようって思ったのですが、うまく伝わったでしょうか?

もしワタシ流の中で参考になることがありましたら、取り入れてみてくださいね。

森田療法に関しては、私が違った説明をしてしまうといけないし、勝手にアレンジできませんので、是非本を参考にしてみてください。

いろんなメソッドは、万能ではないと私は思っています。
前に、○○メソッドを無理矢理押し付けられたことがあり、納得いかないことがありました。

人間のタイプが様々だから、メソッドも合う合わないがあるんじゃないか?って思います。

私は常々、このタイプにはこのメソッドって書いてくれたら分かりやすいのに~って思うのですが、やっぱりイイと思っている人は万人に勧めたいのでしょう😅

だから、いいと思うものを、自分で選んで、取り入れていくしかないのかな~?

そんな風に感じています。

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ちなみに、娘の頻尿は、心因性と決まった訳ではないので、まだ機能性の問題の可能性もあります。
その辺は決めつけずに、じっくり様子を見ていきたいと思っています。