こんにちは!
うさカンです。
みなさんの知り合いに、不登校や引きこもりの方はいますか?
その方は、どうしてそうなっているのかご存知ですか?
今日はその1例として、私の長女のことを書きたいと思います。
こんな人もいるんだな、という感じで読んでいただけたら、と思います。
我が家の娘は起立性調節障害の7年目になってしまいました。
発症したのは小学校5年生。
現在の様子は、
睡眠リズムがバラバラで、毎日ズレていってしまいます。
最初は、私なりにどうしたらいいのか調べてアドバイスをしていました。
そのうち、どんなに工夫してみても、眠れないということが分かったので、うるさく言うのが可哀想になり、そっと見守ることにしました。
でも娘は楽しい予定があっても、コントロール出来ない睡眠リズムに、どうにかしようと思って、自分なりに努力を続けたようです。
一緒に話していると、彼女の努力がさり気なく見えることが多々ありました。
そして、結局何を試しても効果がなくて、諦めながらも、諦められないような感じになっています。
娘はしっかりたっぷり寝ないと、体調が悪くなってしまいます。
だから、何時に寝ても、一定の時間に起きるということが難しいです。それでズレていってしまうのだと思います。
体調が悪いとは、頭痛、腹痛、吐き気などです。
きっと自律神経のバランスが悪いのだと思います。
例えばずっとショッピングに出掛けたくても、夜中にはお店はやっていないので、なんとか昼間に出掛けられるように頑張らなければなりません。そして昼間に出掛けられる貴重な日を無駄にしないために、吐き気などを我慢しながら出掛けます。
ずっとこらえている姿を見ると、心配だし可哀想になりますが、手助けは出来ないので、なんとか手早く目的を済ませます。
そして、心臓はよくドクドクしているようです。
たぶん起立性調節障害の頻脈からきていると思うのですが、心臓が痛いとか、階段の上り下りでドクドクが3倍になるとか言っています。
脳の血流も悪いようで、物忘れ、うっかりミスなどしょっちゅうです。それが自分で嫌になるみたいで、よく自分を責めています。
集中力もなくて、難しいことを考えるのも無理だと言っています。ブレインフォグは、コロナウイルスの後遺症でもあるようですが、そもそも体調が悪い時に、やる気は出ないですよね。
そんな訳で、娘は高校進学はしませんでした。
もう生きているだけで、こんなに頑張っているんだから、勉強なんていいんじゃないかな。
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起立性調節障害は体の病気ですが、なかなか理解してもらえなくて、「怠け」とか「努力が足りない」と誤解されやすいです。
それでとても傷つき、メンタルにも影響が出てしまうことが多いようです。
私は、娘の体とメンタルの両方が悪くて、
どちらから治せばいいのだろう?
たまごが先か、ニワトリが先か?
と悩んでいました。
病院は、児童精神科2か所、小児科2か所、総合病院1か所行きました。
でも、内科の病院ではデリカシーのない言葉にとても傷つきました。メンタルケアの知識がないのだと思います。
逆に、精神科では心のケアのみで、根本的な体の不調は診てもらえない感じでした。
結局、どこへ行っても不満の残る対応だし、薬は合わないし、こんなに頑張っている娘に対して、
「少しは自分でも頑張って治す気にならないと」と発破をかけられて、もう親子共々うんざりでした。
誰も分かってくれない不信感は、学校の先生だけではなく、病院に行く度に裏切られてきました。
今度こそ治るかも、と思って通うのに、傷つく言葉や態度を受けて、ますます良くならない日々でした。
こんなに子供の体とメンタルの両方を診てくれる病院がないのなら、きっとうちの娘だけではなく、大人不信になる子は多いんじゃないでしょうか。
子供のうちからドクターショッピングになってしまうと、そのうち自分の人生を諦めてしまいます。
最初の病院で、適切な診断と治療があれば、こじれることはないと思います。
起立性調節障害は成長とともにある病なので、すぐには治りません。
それでも信頼できる大人が伴走してくれたら、メンタルまで壊れないと思います。
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私は、きっと現在の引きこもり問題も、そういう原因があるんじゃないかな〜と思っています。
不登校や引きこもりが楽しくてしょうがない、自分で好きな人生を選んでいるというなら、それは尊重できるのですが、
実際はそういう人は少ないと思います。
私たち、コロナ自粛を続けてきて、家にこもって人との交流を断つのは、数ヶ月なら楽しいかもしれないけど、やっぱり疲れてきます。
人間の喜びが欠けてしまうのです。
なので、不登校や引きこもりは、甘えでも楽でもなくて、本当はとても困っている人なのかもしれません。
きっかけに適切な対処があれば、長引くことはなかったかもしれません。
今の5080問題に対しても、そう思います。
社会的には、自己責任と言われていて、学校が嫌なら行かなくていいよ、となってきています。
もちろん、本人の選択は尊重したいと思います。
でも、うちの子のように、パワーが貯まってきて復帰したいと思っても、体や心がついていかない場合もあります。
このままどう過ごしていったらいいんだろう、と悩んでいると思います。
そういう人が、「充分頑張っている」と社会に理解してもらえないと、社会から逃げる=引きこもりになってしまいます。
そして、社会だけではなく、家庭でも理解されないと、自室から出られない引きこもりになります。もう逃げ場がありません。
本人が勝手に引きこもったのではなく、社会や家庭から追いやられた結果だと思います。
理解してもらえないのに、心を開ける訳がありません。
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それでも、私の娘は、本当に娘なりに、何度も何度も心を立て直し、生きています。
命に関わる病気ではないので、生殺し状態です。
友達を作りたいけど、毎日同じ時間に交流出来ないから、相手に申し訳ないと言って、新しい友達を作ることが出来ないそうです。
ネット社会の中の友達作りについては、私はよく分からないのですが…。
一番最悪なのは夜中ひとりでいることで、
もうゲームもYou Tubeもやり尽くして飽きてるし、ひとりでやっても楽しくないことばかりだそうです。みんなでやれば、なんでも楽しく思えるのに…
そして、私のほうは、こんな娘が少しでも体調が良くなったり、睡眠リズムが治るといいなあ、と思いながら、あちこちに首を突っ込んで医学的なことを知りたいと思っています。
娘には、「ママは何が楽しいの?」なんて言われるけど、私は娘が機嫌よく笑っている時が一番嬉しいです。こんな状況でも、自分なりにリフレッシュして過ごしていることが最大の頑張りだと思います。よく気持ちを切り替えて、偉いと思います。
あと何年、時間を潰さなきゃいけないのか分からないけど、是非諦めずに生きていってほしいです。
そして、全国の不登校や引きこもりさん達に、適切な救いの手が届くことを願っています。
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さて、夏休み。
次女が夜ふかししていると、長女が
「早く寝な〜、昼夜逆転生活になっても何にも楽しいことはないよ」と注意してくれます。
次女もずっと長女を見てきているので、素直に従います。
きっとこの夏休みにも、昼夜逆転になりそうで、やきもきしているお母さんがいらっしゃると思います。昼夜逆転を直すのはとても大変です。心配ですよね。
起立性調節障害や睡眠障害、メンタルの病気などで、仕方なく睡眠リズムが壊れてしまうこともありますが、そうではなくて最初は夜ふかしが楽しくて、どんどんズレてしまう場合もあると思います。
人間らしいリズムを崩さないように生活することができるのは、とても大切だと私は考えています。多少遅く寝たり、遅く起きるのは、夏休みだからいいかな、と思うのですが、直すのが大変なほどズレないように注意しなければいけないと思います。
その為に一番大切なのは、「今の子供を否定しない」ことだと思います。
人間は、大人でも子供でも、自分のことを否定する人の言うことを聞こうと思うでしょうか?
普通は、否定されるなら、そこから逃げたいと思うのではないでしょうか。
昼間だと怒られるから、快適な夜中に起きている、リビングにいると否定されるから自分の部屋に閉じこもる、これが昼夜逆転や引きこもりに多い現象だと思います。
なので、まずは共感することがいいと思います。
このコロナ禍の夏休みで退屈だよね〜。
暑くて嫌になるよね。
ゲーム楽しくてよかったね。
You Tubeってきりがないよね。
わかるわかる。
ママもこの生活うんざりだよ〜。
夏休みくらいのんびりしよっか。
こうやって子供の気持ちを受け止めつつ、
でも昼夜逆転になると体調も悪くなるし、元に戻すのも大変だから心配だよ、好きなことは目一杯「昼間」にやってね、と伝えてあげるのはどうでしょう?
日中でも堂々と過ごせれば、子供も安心するんじゃないかな。
夜になったら、「また明日たっぷりやっていいから、とりあえず夜は寝ようか」と終わることができたらいいと思います。
今のゲームは、オンラインでの友達付き合いもあるから、なかなか難しいとは思いますが、多少は大目に見てもいいんじゃないかな、と思います。子供を信頼すること、信頼してるよ、と伝えることも大事だと思います。
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こうなってくると、
子供は遊び放題、親ばっかり頑張っていて、
お母さんは常にイライラしてしまうかもしれません。
そんな時には、親も好きなように過ごしてみることをおすすめします。
今日は何をしようかな、何を食べようかな、
少し家事を後回しにして、子供の要求ばっかりに答えず、自分の好きなようにしてみる。
気分転換になると思います。
夏休みだからって子供に気を使ってばっかりでは疲れてしまいますよね😅
そんな中で、やっぱり大人だから最低限やらなきゃいけないこともあります。
そこを子供に見せるのもいいと思うんです。
ママもダラダラしてたいし、今日は何にもしたくないけど、
これだけは頑張ったんだよ〜!
褒めて〜!!
と子供に言ってみる。
それだけで充分ではないでしょうか?
このコロナ禍で、親だってよく頑張っているよね。
そして子供達は、そんな大人の姿を見て、
大人も好きでなんでもやっている訳ではなく、
後回しにしたいことも頑張っているんだな、と感じる訳です。
子供だって、本当はあれしなきゃ、宿題やらなきゃ、と思っているのかもしれません。
大人が自分の気持ちをうまくコントロールして、
楽しいと思えることと、やらなきゃいけないことを、いい塩梅で頑張っているんだな、と知ると、とてもいいお手本になるのではないでしょうか。
感謝の気持ちも生まれてくると思います。
親が怒ってばかりいたら、逃げる、避けるとしたくなりますよね。
大人だって、本当に苦しい世の中だし、
子供だってストレスフルな今。
よく我慢して頑張っているよ。
私の子供の時には、こんな強制的に生活をコントロールされてしまうことなんてなかったもの。
だから、自分の自然な気持ちを大切にしつつ、
体調だけは第一に、考えていきたいですね。
そして、忘れちゃいけないのは、
「どんなに努力しても出来ない人もいる」ということ。
頭ごなしに「寝なさい」「食べなさい」「勉強しなさい」と命令すると、余計に反抗してうまくいかない、ということです。
長くなってしまいました🙏
寸劇みたいになっちゃいましたけど、
親子関係が悪くならない夏休みを〜♪