こんにちは!
うさカンです。
今日は本の感想です。
この本は難しかったあ〜💦
なかなか読み進められませんでした。
そもそもの基礎知識がないので、
ググりながらなんとか理解していきました。
また、すごく深く考えながら読んでいたのだと思います。いろんな考えが浮かんでくるので、同じ文章を何度も読み返したり。
娘がすぐ話しかけてきたり、いろんな音が入ってきたりと、年末年始と三連休で気が散りまくり。
でも良く言えば何度も読み込み、じっくり読めたのかもしれません😅
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さて、オープンダイアローグとは、精神療法で、フィンランドで発祥して効果も認められているようです。
著者(訳者)は、引きこもり治療で有名な
斎藤環先生です。
オープンダイアローグでは、治療者と患者とその家族や友人などの関係者がグループを作り、対等な関係で対話を重ねる手法です。
私は(たぶん)数年前にNHKでたまたま見た放送で初めて知りました。
概要は分かっていたので、自分が娘と話す上で、無意識に取り入れていた部分があったようです。
依頼があったら24時間以内にミーティングを開く、
薬はなるべく使わない、
危機が解消するまで毎日でも対話をする、
テーマは事前に準備しない、
こんな感じで、毎日過ごしています。
これで信頼関係を築いてきたように思います。
私の場合は、言葉に対する反射神経が鈍くて、
その日のうちにコメント出来ないこともありますが、まあ同じ家に住んでいるので、いつでも始められるのはいいところかな?
話のゴールは特に決めず、
本人の悩みの声に対して話し合う…
それが心地よいようで、毎日のようにリクエストがきます。
私もあまり忖度せずに、思うことをそのまま伝えることが多いので、時には傷つけてしまうこともあると思いますが、
そもそも人間関係とはそんなものでしょう。
関わるから何かが起こる、何かが生まれるのだから仕方がないと思います。
信頼できる相手となら、それもまた有意義でしょう。
もちろん、辛さの共有など、同じ気持ちになることもあります。
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この本を読みながら、私は以下のように思いました。
昔は、三世代で住んでいて、いろんな人が家族の中にいたから、生活しているだけで「家族療法」的な役割があったんじゃないかな?と思いました。
私は祖父、祖母と暮らしたことはないので、
「実際」は分かりません。
でも、人数が多ければ、話を真剣に聞いてくれる人がいたり、甘えさせてくれる環境があったり、いろんな意見を聴くことができたり。
そしてご近所のウワサ話でも、いいことばかりではなく、いろんな人の失敗談なども自然に入ってきたのではないでしょうか?
地域の中に、いろんな人がいると知っていたら、身内に向かう価値観も少し融通がきくのではないかと思いました。
そんな家族像は、もしかしたら自然とマイノリティに沈み込むことを防いだり、助け合いながら暮らせたり、生きづらさの減少に繋がっていたのではないか?と思ったんです。
ところが今は、核家族化していて、世代間ギャップも大きく、家族の中で参考になる多様な意見を聴きながら育つことは難しいのではないでしょうか。
家族みんなに余裕がなくて苦しいと、
ゆっくり子供の話を聴きながら育てるのは難しいと思います。
自分の話にとことん興味を持って話を聞いてくれる環境とか、言いたいことを最後まで聞いてもらえる経験がないと、
自分なんて駄目なんじゃないか=自己肯定感の低下につながってしまうかもしれません。
それではいざ何か起きた時に立ち向かう強さが持てなくなってしまいますよね。
いろんな人に認められて愛されるからこそ、
どんな自分でも価値があると思えるんじゃないかと思いました。
なかなかオープンダイアローグを日本で受けられる場所はないかもしれませんが、
まずは家族の中の会話にも、活かせるのではないかと思います。
私が読んだ本はちょっと難しかったので、
よかったらこちらの本をおすすめします。
私も読んでみたいと思います!