こんにちは!
うさカンです。
今日は読書の感想です。
すごくよかったので、おすすめします。
昔、大学一年生だった時、
養老先生の「バカの壁」という本の話が出ました。
先生のお名前と本の名前のインパクトが残っていて、ハッキリ今でも覚えている教室の風景。
あの頃の私は、ダンスに夢中で、本を読む暇はありませんでした😅
今思うと、きっとあのときに読んでいても、魅力を理解出来なかっただろうな~という風に感じます。
コロナ禍で、You Tubeを見るようになってから、偶然、養老先生の動画に出逢いました。かなり見たと思います。
今、アラフィフになり、子育てや病気の経験を重ねてきた私は、養老先生の言葉が深く染み入り、とても励みになります。
小学生の子供は遊んでていいんだ、自然の中にいることが学びである理由など、
不登校の子育てでも全然ダメじゃないよね、という価値観が自信になったのは、先生のおかげだと思います。
出逢いのタイミングって不思議ですね😄
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さて、こちらの本では、伊集院光さんと対談されてて、ちょうどアラフィフ世代の私にはしっくりくるお話ばかりでした。
人間とは、生きるとは、
今の私は30代まで考えていたこととまるで違うような気がします。
人生後半戦ってこういうことなのかな。
伊集院光さんは高校中退なのだそうです。
よくクイズ番組とか100分de名著とかに出られてて、なんかイメージと違うのね、と思いましたが、
読み進めていくと、この人頭いい!と思いました。
なんというか、深く考えるタイプの人は、勉強に対して深く考えてしまい、勉強が進まないってことがあるんだと思います。
なんでも単純に受け入れられるタイプのほうが、受験には強いし成績アップも早いんじゃないでしょうか?
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ところで、私は高校生のときにホームステイをして、一年間アメリカの現地の公立高校に通いました。
その経験を思い出すと、世間とか大多数の人間という概念があまりなかったような気がします。
もちろん、アメリカといっても広いし、もう何年も経っているので、今のリアルな感覚は分かりませんが、
私が当時感じたことは、
少数の塊がいくつかあり、バラバラな人も多いってことです。
みんな見た目も違って、目や髪の色、人種や宗教、文化や好みなど、分かりやすいところから内面まで、あまり同じような人がいないのです。
みんながうまく混ざり合っているような感覚もなかったけど、ケンカもなく、
あんまり他人を気にしてないなあ、って感じでした。
そういうところにいると、自分もマイノリティなんだけど、みんなどこかがマイノリティみたいで、「普通」という感覚を言い表すことが出来ないんですよね。
一方で日本では、世間とか普通とか一般的とか平均的とか、そういうものが分かりやすいし、そこから外れるともう白い目で見られる感じがあります。
だけどさ、みんなその「普通」の中の人もそれぞれ趣味も好みも体力も能力もバラバラだって気付いてないんじゃないか?と思うんですよね。
だから、みんなと違うマイノリティの自分の生きづらさだとか、ダメな人間なんじゃないか、とか思うのかもしれません。
学校以外のコミュニティの存在が少ないんですよね💦
みんな学力のことばかり考えてるし。
でも私は前に書いたような、みんながマイノリティみたいで、それが集まったゆるーい社会を経験したので、マイノリティであってもあまり気になりません。
実はみんな違うって知ってるから。
養老先生のお話を聴いていると、
自分のこんな価値観の理由がよく分かります。
なに、そんな小さなことでクヨクヨ悩んでるの?
どうせみんな死んじゃうのに、
(なんて書いてないけど😅)
でも、せっかくの自分の人生だから、
なんでもアリでいいし、自分らしく生きればいい!とシンプルに思える本だと思います。
是非読んでみて下さい♪