こんにちは☺
うさカンです。
先月、思春期のことが知りたくて、図書館で借りた本です。
こちらの本は、都内の児童相談所に心理の専門家として勤務された方の著書です。
2018年に出版された本なので、わりと現在の思春期の子供たちのリアルが分かるような感じがしました。
現代は、インターネット、スマホなどが子供たちも普通に使えるようになってきて、昔の子育てや思春期の事情とは違うところがよく分かりました。
こんな子育ては、私達の親世代では体験したことがない、初めての子育て様式なんだと思うと、大変さも理解できるなあ、と思いました。
私が驚いたのは、
今の子供たちは、親友との良い関係をずっと続けるために、本音はぶつけず、当たり障りのない話題でつながっている、そして心の本音は、インターネットで知り合う、見ず知らずの人に話すのが安心だと思って、安易につながりが出来ていく…
ということです。
インターネットを使った誘拐など事件も多いですし、その辺は怖いことだなあ、と私も思っていますが、親友の形が昔とは違っていて満たされない想いがあるんだなあ、と知ったのはちょっと寂しい気がします。
リアルに会って話しても、裏ではSNSの中で何を言われているか分からない、なんて、真の友情を育てるのが難しい時代なんですね。
そんな時代に子供を育てる方法は、これまた難しい😣
携帯使用のルールを守れなかったから、使用禁止にしようと思っても、授業で使うから取り上げることが出来ないというエピソードを読んで、ビックリでした。
親がこうしたい、という子育てが社会の常識と比較してやりにくくなっているんですね。
思春期の反抗期は、親から自立、自律しようとしているところである。子供を「ジリツ」した大人に育てる最後のチャンスだそうです。
いろいろと親がやってあげるのではなく、自分で出来るように育てていかないといけない、というのは私も耳が痛い話です。
ついつい、子供たちが食べたお菓子のゴミを片付けちゃったりしています💦💦
自分のことは自分でやる癖をつけさせないと!
今まで病人だからとやってあげてたことも、少しずつやらせて動く癖をつけてあげるのも本人のためですね。
それとともに、ただギスギスとした関係になるのも効果がないので、居心地のよい、帰りたくなるような温かい家作りの重要性についても、沢山書いてありました。
バランスが難しいですね😅
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さて、ここからは私がふと思ったことなのですが、
今の情報たっぷりの社会は、便利なようで怖いことも沢山ある。新種の事件も増えていると思います。
そういうことは思春期にも影響を与えていて、昔は思春期に悪いことをして外で発散する子供もいたけど、今は中に隠るような子供も増えているのではないかと思いました。
外が怖いことばかりだから、内に閉じこもるほうが安全で安心と考える子供が多くなってくるのは、分かる気がします。
昔よりナイーブだと言われることもあるけど、実は外の複雑な環境から身を守る行動なのかもしれないと思いました。
それほど複雑な人間社会になってしまったのではないかしら…?
人を信頼するのも、騙されないように簡単には出来なくなってしまったから、優れたノウハウを知っていないとダメだと思ってハードルが上がります。
ちょっと悲しいです。
それでも、時間をかけて、信頼できる環境を得るために、思春期の子供たちを支えていく必要があるのかな、と思いました。