こんにちは!
うさカンです。
先週読みました、こちらの本より感じたことをお話します。
この本の中に、
「不平等な資本主義社会と、平等なゲームの世界」という項目がありました。
ゲームの中の世界では、身体能力の差も資本の差もなく、平等なフィールド上に立てるという話。
実は私もこのようなことはずっと感じていました。
HSCの子供たちは、とても刺激に敏感で、実生活でビクビクしてしまうこともあるのですが、ゲームの世界ではのびのびと自分の好きなゲームに夢中になることができます。子供は本来、安心安全な場所で力を発揮することに喜びを感じるようで、自分の努力や成功、進歩などを楽しんだり、うまくいかない時にはイライラして自分の感情をコントロールする練習をしたりしているように見えます。
ゲームの中では、登校も不登校も関係なく、人類みな平等って感じで、いい経験ができると思います。
(一部の刺激が強めのゲームはやりたがらなかったり、避けているようですが、それも人生勉強!)
人間、やっぱり偏見の中にずっといるのはストレスだと思うので、こういう世界があってよかったな、と思います。
また、もしかしたら今後、ゲームの世界をお手本に、ゲーミフィケーションやメタバースなど、もっとリアルな世界との融合が進むのかもしれないと、書いてありました。
*****
そうは言っても、親としてはゲーム依存は気になるところで、子供のゲームはしっかりとコントロールしたいと思います。
私はこちらの本にも書きましたが、
ゲームを否定して接するのは意味がなく、逆効果になることもあると思います。
また、最近のゲームは課金要素でハマっていくこともあると思いますが、小さなうちから「お金について」勉強しておくことが大切だと思います。
今どきの子育てでは、つい心配で現金ではなく電子マネーでいつでも使えるように子供にも渡したりするそうですが、
どれだけでも困った時には使えるというのは、お金の価値が分からなく育ってしまうと私は思います。
現金を自分で管理したり使ったり、時には失敗したりするからこそ、お金の意味が分かるし、課金によって際限なく使えるお金があるとか、借金しても使う欲求を抑えられないのは、お金や労働の意味が染み付いていないからなんじゃないかと思います。
その根本的なことを身につけないまま思春期になってきて、ゲーム依存になってからコントロールしようと思っても、難しいのではないかと私は思います。
また労働という意味では、働く人にいつも感謝する気持ちを育てることも重要だと思います。そういう小さな子育ての積み重ねが、思春期につながるんだと思います。
*****
もちろん、いくら親が子育てを頑張っても、社会の影響も強くあると思います。
そもそもゲームは、ハマるように金儲け優先の大人によって開発されているんだし。
だから、親を責めず、子供も責めず、問題を解決することに集中して、専門家を頼るべき時には、早めに対処するべきだと思います。依存症の裏側には、いろんな精神的なことが絡んでいて、病気だと認識して、人格を否定しないように治療を受けるべきだと思います。
*****
ところで、是非気にしてほしいことがあります。
夜遅くまでゲームしてるから朝起きられない・・・
そりゃそうなんだけど、実は真実は違う場合もあります。
そこにはもしかしたら体の疾患や体質が隠れていて、どうしても眠れない、起きれないから、暇つぶしや気持ちを安定させるためにゲームをして過ごしているということもあるということです。
また精神的な不安定さから逃げる為にゲームの世界に逃げて心を守っていることもあるということです。
そういう時に、頭ごなしにゲームを否定すると、今度は親子関係も崩れてしまい、ますます正しい生活に戻れなくなってしまったり、交流も出来ないほど心を閉ざしてしまうかもしれないので、注意する必要があると思います。
正直言って、ドクターでさえも正しい判断、診断が難しいこともあると思います。
なので、親がしっかり観察してあげる必要があると思います。
理由はともかく、ゲームを悪者にして子供の人格否定をしないように気をつけなければいけませんね。
そして最後に、ゲームにはゲームの良いところがあるという情報も載せておきます。
ゲームが好きなら、ゲームに夢中になれるのは活力がある証拠。好きなことに打ち込むことはメンタルヘルスにもなりますし、ゲームだけ差別せずに付き合うことが大事なんだと思います。
その上で、時間を制限するというよりも、他にも楽しいことがある、という事実も忘れないように残しておく、家族でしっかり交流できる時間を持つなども大切なんだと思っています。