こんにちは!
うさカンです。
今日、ご紹介する本はこちらです。
最近、何故私が「脳」について興味があるのか、というと、子育てをしやすくする為に、脳の知識が欠かせないと思うからです。
難しいことは私にも分かりませんが、
ひとつの子供の行動に、
「なんでそんなことも出来ないの」
と、がっかりしたりイライラしながら子育てするのは、とても疲れるし、日々の子育てを楽しめないと思うのです。
どんなに試行錯誤してもうまくいかないとか、
子供が駄目な子なのかな、自分の子育てが下手なのかな、と悩む保護者の方に、
脳はみんな一緒じゃないんだよ、と伝えたいなあ、と思いました。
誰が悪い訳ではなく、ただ受精卵から進化する間に、何かが多かったり少なかったり、小さな理由があって、そして生まれてきたのかもしれません。
そんな理由が全く分からないと、努力が足りないのか、育て方が悪いのか、と考えて、いつまでも止まらなくなってしまいます。
子供の成長はずっと続くから、簡単には合格点に到達出来ないのです。
でも、それが感情ではなく、脳の状態で決まっているんだ、と思えば、無駄な努力をする時間より、もっと「今を楽しむ」ことに時間を使えます。
今の自分に出来る相応なことを探すことが出来ます。
私は、自分の脳に、刺激に敏感なセンサーが搭載されていることを知らなかった時には、自分的に大混乱していたし、自分が悪いと思っていました。
でも、こういう脳ミソなんだからしょうがないよね、と思えるようになって、人より沢山の休憩時間が必要なことに罪悪感を持たなくなりました。
きっと、人によって排気量が違うんだよね。
そういう自分の敏感さを、感じないように努力することは無理なので、感じた時にどう対応するのか、ということを研究するようになりました。
とても合理的でスッキリです。私なりの幸せを見つけて過ごすことが出来ました。
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例えば、動物なんかは、珍しいほうが稀少価値が上がって、高くなったり人気になったりするけれど、
人間界では、なかなかそういう感覚はないかもしれません。
でも、人と違うって、結局みんなそうで、
得意不得意もみんな違うし、見た目やコンプレックスもいろいろ。
たまたま脳の部分に違いがあっても、それを受け入れて生きていくしかありません。
脳の障害や病気は、先天的なものもあれば、後天的なものもあります。
誰でもなる可能性があります。
世の中はマイノリティ仕様になっていないので、どうしても生きづらさを感じることはあります。
悲しい思いをすることもあります。
それでも、少しでも明るく受け止めて、楽しい人生を過ごせたらいいな、と思います。
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ところで、私はこの本を読んでいて、
途中で涙が出そうでした。
それは、マウスの実験について、詳細に頻繁に書かれていたので、悲しくなってしまったんです。
娘がハムスター好きになってから、
私もだんだんハムスターがカワイイと思うようになり、本当に小さな命も大切に思うようになりました。
逆に、虫の実験について書かれたページは、ちょっと気持ち悪いと思ってしまいました。
人間って勝手なもんです。
いったい誰の許可を得て、実験しているのでしょう。
そこはどうしても読むことが出来なくて、飛ばしてしまいました。
私達の医療に貢献していることは間違いなくて、もしかしたら私も脳の病気になって、その開発された新薬にお世話になるのかもしれないと思うと、とても複雑です。
こういう考えの人間ばかりでは発展しない、
だから人間にもいろんな人がいるんだということが納得出来ますね。
自然界は、保守的な種もいれば、前衛的な種もある。そうやって成り立っているのでしょう。
いい、悪いでは決して説明できない成り立ちなのかもしれません。
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さて、本書の最後には、脳研究に携わる方のインタビューがあります。
どういう子供時代だったのか、何がきっかけだったのか。
人の人生って面白いですね。
私が一番印象に残ったのは、
ノーベル賞をとった先生のお話に、
「栄誉を求めて研究したのではなく、何の役に立つか分からないけど、生命の不思議をこつこつと研究を重ねたことでノーベル賞につながった」というところがありました。
よく言われることですが、
親は目先のことばかり考えて、
「それが何の役に立つの!」と、もっと有意義な時間を過ごすように子供に言いがちです。
でも、大きな発見というのは、好きなことを追求した先に偶然待っているのかもしれません。
それが社会貢献につながったり、人類に大きな影響を与えることだってあるのかもしれません。
そう思うと、子供が興味を持つどんなことも、大切に育まなくてはいけないと思うし、独特な感性も大事にしたいな、と思いました。
そんな、人生のヒント、子育てにつながるような視点も書かれていて、とても参考になりました。
脳の神秘はまだまだ解明されていないことのほうが多いのだと思います。
昔は全て精神論で語られていたことが、ひとつひとつ解明されていくことでしょう。
私達親は、子供が自由に、様々な分野に多彩に育っていくように、見守る姿勢が大切なんじゃないかな。
人間って偏らずにいろんな方向に興味がいくから不思議です。
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ところで、話は少し変わりますが、
先日、勝間和代さんのブログ記事がとても面白いと思ったので、ご紹介させていただきます。
私の指の長さも見てみると、
私は随分と人差し指のほうが長かったです。
私、人間の手は、中指が一番長くて、
親指が短くて太くて、小指が短くて細くて…
そんな感じでみんな同じなんだろうって、
ずーっと先入観のまま生きてきました。
高校の時の先生は、指の本数が少なかったけど、
たいていの人は、みんな同じだと思っていました。
こんなところにも、個性があったんですね!
脳の違いも、もしかしたらこういう風に、ほんのわずかな違いなのかもしれませんね。
それでも精密機器のように、少しの違いが大きなこととして表れるのかもしれません。
それでも淘汰されずにきている意味は、必ずあると思います。
偶然だけど必然だと思いながら、
自分なりのペースで、自分の幸せを追求しながら生きていこうって思いました♪