usagi-company-lab’s blog

我が家の不登校日記です。最近は教育と社会問題に興味があります。どうぞよろしくおねがいします♪

家庭円満のために

こんにちは!
うさカンです。

世の中にはいろんな家族の形があります。
人の特長がそれぞれなので、家族運営のやり方もいろいろになると思います。

だから、こうすれば絶対大丈夫ってことはないと思います。だけど、この本はすごい参考になると思いました。


この本は、いわゆる発達障害の妻と定型発達だった夫の夫婦が、夫が突然病気になり、脳に後遺症が残って、妻の不自由がよくわかったという話です。
自分(夫、著者)が不自由になってみて、初めて妻に対してモラハラしていた、と気付いて、そこから家庭生活を改善し、二人で協力して暮らせるようになったと書いてありました。

様々なことが「普通」に出来ない妻に対して、著者は全てをワンオペで担う被害者的に思っていたのが、実は出来ないことを押し付けて、責め続けていたことを懺悔したり、

でもそこからひとつひとつ丁寧に理解していく様子を細かく分かりやすく書いてくださいました。

どうして出来ないのか、理由が理解出来れば、責めるなんて出来ないということが、とても理解出来ます。

でも、人間は相手の事情をなかなか考えようとせず、「普通」とか「常識」とか「価値観」を押し付けてしまうんですよね。

そこが家庭円満にならない理由なんだと思います。

これは、発達障害とかそういう問題だけではなく、人間はみんな違うんだ、という前提に立てば、パートナーや子供が自分の思う通りに動かない、動けないのは当たり前。

そう思えたら、イライラもしないし、冷静にどうしたらいいのかな?と考えたり、自分だけが悲劇のヒロインにならずに、モラハラも避けられるのではないでしょうか。

勝手に相手が悪いと決めつけては、何もうまくいきません。

また、この本のテーマに、「性差」というのもあります。是非、男性の皆さんに読んでほしい本です。女性だから許されないこと、女性だから出来るはず、女性なのにダメでしょう、というような差別もあると思います。
何故男性なら許されることがあるのか?ということです。

また生理の問題は、最近はニュースにもなるようになりましたが、なかなか男性には理解されないことだと思います。
そこをこの著者は、自分でできることを体験して、初めて寄り添うことができたと書いてくださって、世の中の男性はどれくらい理解出来ている人がいるんだろう?と思いました。

私は子宮を摘出してから生理がないので、
「なんて生きやすい世界なんだ〜!」と感動しています。
生理痛や女性ホルモンのイライラなど、女性は面倒くさいと思われているんじゃないかと思ったりしますが、女性自身だってすごく面倒くさいし辛い思いをしてる人は多いと思います。

それを生まれながらに偶然背負っている訳なので、もっと感謝されて大事にされるべきだと私は思います。


*****

毎日の生活の中で、出来ない人を責めることは簡単です。また正論で相手を責めることは、脳の快楽物質であるドーパミンが出るので、言っている人はスカッとするんですよね。正しいことを教えてやった、という優越感。

でも、それは人間としてどうなんだろう?と一度考えてみてほしいです。
家庭の中で、「コロナの自粛警察」のようになっていないだろうか?相手の事情を何も考えず、何かを押し付けていないだろうか?

私たちは自分が体験していないことを理解すること、理解しようと思うことが苦手なんだと思います。

だけど、家庭円満のためには一番必要なんだと思います。

それはかなり大変なことなので、愛情がないと出来ないことだと思います。

相手のことを大好きだからこそ、理解したいと思う…

でも逆に言うと、相手のことが分かると、愛おしさも増すのですよね。理解しあえない相手を愛し続けるのは難しいです。

自分がパートナーや子供たちを傷つけ続けないように、そして人付き合いをする人(全人類)がこの本から学ぶことは多いと思います。

本当に勉強になりました。分析が素晴らしいです!!