usagi-company-lab’s blog

我が家の不登校日記です。最近は教育と社会問題に興味があります。どうぞよろしくおねがいします♪

日本の社会の厳しさと、若者の孤独

こんにちは!
うさカンです。

我が家では、朝、目覚まし時計代わりにテレビをつけているのですが、たまにずっとつけっぱなしになっています。

そして、たまに「見ておきたい話」をやってる時に出会えたりして、今朝もそんな日でした。

今日はドタバタしていて、ゆっくり見れなかったけど、テーマはストレスを抱えた人が、そのストレスを自分に向けたり、社会に向けたりする人がいるということから始まりました。

自分に向ける人は大半で、自傷行為うつ病自死などになってしまったりします。

そして極少数の人は、矛先が社会に向かって、テロのような事件につながってしまいます。

どちらもとても悲しくて、簡単な解決方法なんて分かりませんが、様々なキーワードが出てきました。

それは、若者の孤独と孤立。

これが社会構造のいろんなところに関係していて、教育や社会福祉、経済や仕事やお金の問題、そして病気やヤングケアラーなど、

一度社会の「普通」と言われるレールから外れてしまうと、なかなか元には戻れないようなシステムになってしまっていて、

お金を稼げない非正規雇用、転職を繰り返す、ニートや引きこもり、そして結婚や子育ても出来ないなど、孤独と孤立になっていく…

そういうことが根底にあるのではないか、と話し合われていました。

日本社会は、もともとは終身雇用で安定している、ということをベースに作られてきた社会だけど、経済的に発展出来なくなり、そこが崩れてしまって、若者にしわ寄せがいき、そのまま中年を迎えてしまう人が増えてしまうようです。
(経済的に縮小方向だと、雇用などいろんな入口が小さく狭くなってしまい、リトライしにくい)

こういう社会の現実を考えると、不登校の親子が安心していられない気持ちがよく分かります。

お先真っ暗な気がします。


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ところで、私は自分が具合が悪かった時に、長女も具合が悪くて、次女も具合が悪くて、本当に参ってしまいました。

本当に困った時には、どこかへ相談に行ったり、助けてもらう方法を探す余裕もありませんでした。
ひたすらブログは書いてましたけど。
お家でただおとなしく、嵐が過ぎるのを待っていました。

正直言って、本当に辛かったです。
当時よりも、今のほうが思い出すと涙がでる…


こんな経験をしたからこそ、学校の先生とかが、少し積極的に声をかけてきても、私はしょうがないと思っています。

不登校になると、そっとしておいて欲しいから、学校からの連絡が嫌な気持ちになることがけっこうあります。

変化のない子供のことを話すことなんて特になかったり、せっかく落ち着いて子供が動き出すまで静かに暮らしているのに、余計な刺激で動揺したり悲しくなってしまうこともあります。

でも、先生や学校がなかったら、なかなか困難な子供を見つけ出すことは難しいと思うのです。

虐待やネグレクト、ヤングケアラーなどの子供の問題や、家族の中の何か特別な問題を見つけ出して支援に繋げることは、とても重要だと思います。

だから、そこを理解して、不登校の親子と先生や学校と話し合えたらいいですね。

また、スクールカウンセラーだけでは手に負えないと早めに判断して、スクールソーシャルワーカーが介入できるといいのに、と思います。

学校だけでは解決できない問題は沢山あると思うので、是非連係を深めて欲しいと思います。


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今の時代は、自己責任論で片付けられることが多くて、不登校がしたいなら、どうぞ、

と思われがちですが、
また違う側面もあると思います。

この両立はとても難しいように思いますが、
やっぱり様々なコミュニケーションが必要なんでしょうね。

そうは言っても、コミュニケーションしてる余裕すらない家庭もありますし、

おせっかいが救うこともありますし、

本当に難しいと思います。

今はみんながスマホSNSに触れるから、
そこではみんながリア充をアピールするから、

問題の発見も遅れるし、見て落ち込む人も多いと思います。

私のインスタにも、「何故この子が?」と思うようなリア充いっぱいに見える子が、いいねしてくれたりしました。

もしかしたら何か裏に抱えてる気持ちがあるのかな、なんて思いました。


そして、今の子どもたち、特に中学生なんかは、
学校の友達とSNSでも繋がっていて、一見孤独とは無縁のように見えても、

実は違う自分を演出して疲れていたり、
また家庭でも学校の繋がりから逃れられなくて、
ゆっくり自分自身を見つめたり考えたり、
思春期に必要な時間が取れなかったりするんじゃないかしら。

家庭にいても、繋がりを無視しないように常に緊張感がオンの状態だったり、気を張って過ごしていたりしないと、今度は学校での友達関係を維持出来なくなってしまったり。

本当に気が休まる暇がないのに、本当の自分を分かってくれる人がいなかったら、

どんなにフォロワーがいても孤独かもしれませんね。そしてそれがとても見えにくい!


だから、突然限界になって、何もかも面倒くさくなったり、全ての関係から引退したくなったりする気持ちがよく分かります。

いつでも適当に出来る人のほうが、強くて生きやすいですね。

そして、自分の社会から距離を置く方法として不登校が増えているのかもしれません。

命を守る行動としては、とても賢明だと思います。

じっくり休んで、気持ちをリフレッシュさせて、自分自身についてゆっくり考えたり、自分のペースを身につけたり、自分の関心に没頭してみたりして、だんだん他者との距離の取り方に自信が出てきたら、また少しずつ社会復帰できる、

そんな社会を作っていきたいですね。

立ち止まることが自由に出来ること、
大切だと思います。

自分なりの生き方をして、
それで満足だと思ったり、幸せだと思えることが、安心安全な社会を作っていくのだと思いました。


*****

ところで、
この番組、どんな人が見ていたんだろう。

普通の家庭は、共働き、子供たちは学校、
専門家は仕事中、

こんなにいろんな事が絡まり合ってて、
いろんな分野の人が、みんなで一緒に考えるべきことを、知るチャンスはあるんだろうか?

学校で教えてもらえるのかな?

新聞の報道ひとつひとつを拾って、
総合的に考える時間が人にはあるのかな?

もしかしたら、時間があるのは、
働けない人、お金がない人?

答えが出ない問題を、話し合う時間は、
時として無駄だと思われてしまうけど、

でも、いろんな人とただいろんな話をするだけの時間も、なんだか必要な気がするし、

縦割りではなく、みんなで協力する為には、
とても必要なんじゃないかと思いました。

議題のない議論も、無駄ではないんじゃないかな。