こんにちは!
うさカンです。
最近、「親ガチャ」という言葉をよく聞きますが、我が家の若者代表の長女に、この言葉について聞いてみました。
娘は、自分は親ガチャにハズレなかったと言うので、お金がなくてもいいの?と聞いたら、
「毎日3食食べれるだけでありがたい」と言いました。
お寿司じゃなくても?と聞くと、「うん」だそうです。(お寿司大好きちゃん)
親ガチャというのは、もっと虐待とかに対して言う言葉だよ、と言っていました。
我が家の子供たちの親ガチャな部分と言えば、
長女はいろんなツールを買ってあげられないこと。
今の時代は、ハイスペックなツールがあれば、いろんな事に挑戦できる時代。
娘は自分の体調に合わせて作業をして、そこから金銭的に自立できる方法を模索してるようなので、せめてツールを買ってあげたいとは思います。
でも我が家では、お小遣いもあげてなくて、欲しいものは全てお年玉で工面してもらっています。金銭的な自由がないと、なるべくお金を使わないように過ごすので、引きこもりになりがち😓
そんなところは可哀想だなあ、と思います。
次女に関しては、ゲームの相手がいないこと。
私がゲーム苦手で嫌いなので、ゲーム好きな親だったらもっと楽しかったのにね、と思います。
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でも、結局は、本当の親ガチャというのは、経済格差、金銭的な問題、親の能力ではないような気がします。
お金があっても、なかなか細かいことに感謝できなくなれば、それは幸せとは言えないでしょうし、お金があれば、たくさん課金してゲーム依存になる、というようなことも聞いたことがあります。満足とは際限ないのかもしれません。
親が駄目なら乗り越えようとモチベーションになるかもしれません。
我が家の子供たちは、お金の使い方を子供のうちから身につけることができていて、きっと将来に役に立つと思うし、お金がないからこその工夫もよくできていて、発想が豊かになっていると思います。
教育にはお金がかかる世の中ですが、別に塾に行けなくても勉強方法はあるし、
例えば一度社会に出て、お金を貯めてから学校に行く人だっています。働きながら学ぶ人もいます。
やろうと思えば出来ることはたくさんあると思います。
(そういう世の中でないといけないと思います)
お金に余裕があって、いろんなツールや教育費用に困らなくても、使い方によっては宝の持ち腐れということもあるし、学歴があれば幸せになるとも限らない。
逆にいろんな物が手に入らないからこその工夫が、売れるものを産んだり、価値を想像するかもしれない。
環境にひねくれずに頑張ってほしいと思います。
もちろん最低限の3食の補償と安心して暮らせる住まいだけは確保できるような制度は必要ですが。
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それよりも深刻なのは、親の理解がない子供だと思います。
親の虐待、ネグレクトなど、家庭環境が普通じゃない場合、親ガチャに外れても救えるようなシステムは絶対必要だと思います。
また、そうでなくても、子供が親の所有物だと考えているような環境で育てられれば、やっぱり子供は苦しいと思います。
昔のような学歴だけの社会ではない今でも、子供の為を思って親の価値観を押し付けることは、教育虐待と言われたりします。
親に愛情がたっぷりあっても、子供が思う通りにならないことを受け入れられないのは、毒親とか言いますが、とても残念な結果になると思います。
これまでとは時代も常識も価値観も変わってきているのに、子育てのやり方だけがアップデートされないのは、本当に不幸だと思います。
この親の元に生まれてよかったと思ってもらえるように、親は子育てについて学ばなければいけない、と私は思っています。
こちらの本は、「起立性調節障害」について書かれた本なのですが、心療内科医の目線で、思春期の子供の身体の仕組みについて、とても分かりやすく書いてあります。
親が自分の価値観を押し付けないこと、
子供を信じていること、そしてそれを伝え続けること、
子供に生きがいを与えること、
これは、全ての子供に当てはまるし、引きこもりを防ぐ方法だと思います。
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ところで、引きこもりの定義は六ヶ月以上自宅にいること、コンビニくらいは出掛けるけど社会的なかかわりがないこと、ということだそうです。
だけど私は思春期の一時的な引きこもりは、全然問題ではないと思っています。
子供が赤ちゃんだった時を思い出すと、一人でできることはなく、後追いをしてきて、一緒に遊ぼうと言ってきて、可愛くも大変な毎日でした。
それが思春期になって、不登校になったり、自室に引きこもるということは、一人で時間を過ごせるようになったんだから、立派な成長の証だと思います。
そこで、子供なりに人生哲学を考えたり、社会で受けた傷や、身体の調子が悪いこと、自分の気持ちに向き合うことなど、それはその人の人生にとって必要な時間なのだと思います。
誰だって、一度立ち止まって、ゆっくり考えごとをすることもあるでしょう。
そんな時に、親は、「いいんだよ」と理解してあげないといけません。
子供が不登校になって親が一番心配することは、
「一生引きこもりになったらどうしよう」ということだと思います。
でも、親が子供の気持ちを理解していたら、一生引きこもりなんてありえません。
逆に、子供の今の気持ちを理解せず、ゆっくり考えることも立ち止まることも許さなければ、
親が理解してくれるまで一生引きこもりです。
トラウマや発達やいろんな問題があったら、適切なサポートは必要ですが、絶対に焦らずに、その子のタイミングが来るまで見守ってほしいと思います。
そこがこじれると、何十年も解決出来なくなってしまいます。
大丈夫、人間にはレジリエンスがあるから。
真の味方がいれば、また元気になるよ!!
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私は物理的には引きこもりでもいいと思います。
このコロナ禍では、みんな引きこもりですし、障害や病気など、様々な理由で引きこもりを余儀なくされる方もいると思います。
ご本人が、自宅にいても、少しでも社会的な交流があって、生きていく力があり、そして幸せを感じているならば、他人にとやかく言われる筋合いはありません。全然オッケーだと思います。
でも、そうではなくて、親の仇とでも言うように、引きこもることに全エネルギーを注ぐような生き方は、社会的な問題だと思いますし、サポートが必要だと思います。
親は、自分のプライドや状況(めんどくさいとか)などに左右されて、子供を放置してはいけないと思います。
子供を中心に考えて、子供を救うために全力にならなければいけないと思います。
そして、親も知識を身につけるためにサポートしてもらう必要があると思います。
金銭的に苦しくても、子供は親を見ているし、理解してくれると思います。完璧な家庭環境なんて滅多にないから。
子供の気持ちに寄り添おう。
子供のことを理解しよう!
それと同時に、親も完璧な人間なんていないので、もし親に理解がなかったとしても、それは愛情がないとか、性格に問題があるとかいうことではないかもしれません。
ただ情報不足、勉強不足だったとしたら、その部分は諦めて、スルーして生きていくことを子供たちに身につけてほしいと思います。
大丈夫、あなたを理解してくれる人は必ずいる。